2004/10/09

「慶次郎縁側日記」


NHKの金曜時代劇「慶次郎縁側日記」が面白い。既に7回を迎えた。全10話だから、あと3回しか見る事が出来ないのが残念。

主人公の慶次郎は高橋英樹が好演している。今までの彼のイメージとは違う役柄だけど、これがまた良い。なんか深みがあるというか、一言で言うと渋い。 原作は北原亞以子さんの慶次郎縁側日記シリーズから、脚本は宮村優子さん(声優の宮村優子さんとは同名別人です。念のため)と山本むつみさんとの事。

昨日放送した7回目「春の出来事」の内容

慶次郎(高橋英樹)は、往来で若い女・おせん(坂井真紀)とぶつかり、怪我を負わせてしまう。おせんの見舞いを切っ掛け に、二人の逢瀬が始まる。人目も憚らぬ二人を、「年甲斐もなく、若い女に騙されて」と、周りのみなが心配する。だが慶次郎は、何も無くなる老いの寂しさよ りは、「騙されてもいい、面倒を背負い込みたい」のだ。やがてこの恋は、おせんの夫・卯之吉(永岡佑)が慶次郎を襲うという事件を引き起こしてしま う。(慶次郎縁側日記サイトから)

そのうちに卯之吉が盗みの現行犯で捕まってしまう。その知らせを聞いたおせんは番屋まで駆けつけ、卯之吉が盗みをはたらいた原因は自分にあるから自 分も牢屋に入れて欲しいと哀願する。その際に慶次郎との事は単なる金ずるだったと告白するおせんだったけど、そのおせんに対して慶次郎は「俺は恋だった ぜ」と一言告げる。

このシーンにぐっと来てしまった。なかなか言える一言ではない。それを聞いたおせんは下を向き涙をこらえる。このしぐさでおせんも又慶次郎の事が好きだった事がわかる。慶次郎と卯之吉の為におせんは(慶次郎の事を)金ずると話していたのだった。

こ の一言は慶次郎だからこそ言える言葉かもしれないけど、それ以前に僕にとっては原作者と脚本家が慶次郎に言って欲しい一言の様に思えてしかたがない。原作 者と脚本家は女性だから、別の見方をすれば慶次郎は女性が思い浮かべる男性の理想像なのかもしれない、こう考えるのは偏見だろうか?でもそう思わせるほど に慶次郎は寛容で優しい。

慶次郎縁側日記」のタイトルとエンディングの絵が味があって良いと思い調べたら、CGクリエイター・保谷瑠美子さんとの事。保谷さんのHP(モノカタリ)には色々な作品があって面白かった。

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