2004/10/11

休日は恋愛小説でも書こうかな


僕の独断と偏見で言えば、小説の中で一番面白いのは恋愛小説だと思う。恋愛小説も色々とあるけど、出来れば男女の恋愛小説がいい。男女であれば主人公の二人の年齢は全くこだわらない。惹かれあう男女が織りなす緊張感を持ったドラマがそこにあった方がより面白いと思う。

フランスでの恋愛小説のパターンは始め次の様な感じであったみたいだ。

1.男より高い身分の貴婦人で既婚

2.男は常に忍耐を持ち、貴婦人をプラトニックな関係を保ちながら、女性からの愛を待ち続ける

このパターンで言えば、現代ではこんな感じの恋愛小説になるのかもしれない。

「あ る俳優の子供の家庭教師をする事になった某大学の学生は、俳優の家で美しい女性と出会う。スターの妻であるその女性は凛とした聡明な女性で、学生は一目見 たときから好感をもつ。夫である俳優は舞台演劇での中堅として活躍し、誠実な人柄とリーダーシップで頭角を現してきていた。その似合いの二人の子供は可愛 い男の子で、学生はその子の家庭教師として一緒に勉強したり遊んだりしていた。一見どこから見ても素敵な家族であるけど、俳優の妻は人知れず悩んでいた。 彼女は夫である俳優の妻として自分をかなり抑えていたのだった。ふとした事から彼女の悩みを聞く事になった学生は自分が彼女の事を好きだと言う事を意識す る。でも学生は自分の気持ちを抑えて誠実に彼女に対し友人として接していくのだった・・・・・・・」

ダメだ(大笑)、これでは「若きウォルテルの悩み」そのものだし、こんなシチュエーション現代にあるわけがない。

高 い身分の貴婦人から、身分はどんどん下がっていき、ついには娼婦との恋愛につながっていく。でも先ほどと変わらないものがある。それは男性が愛する女性に 対する気持ちだ。身分の違いがどうであれ、恋する男から見れば、対象となる女性は崇高なクィーンで、男は命令一つで死地にでも赴くナイトなのである。

と ここまでが、19世紀前半までのヨーロッパ恋愛小説の状況だと思う。それからアメリカの映画を主とした恋愛のパターンが出てくる。アメリカだから身分とか の代わりに出てくるのが金持ちと金持ち以外の組み合わせになる。でも大抵は男の方が女性より金持ちクラスの場合が多いように思える。そのパターンの物語で 有名なのは「ある愛の唄」かもしれない。ただアメリカの場合もう一つ要素が加わる様な気がする。それは競争率の高い異性を獲得する成功物語のシチュエー ションだ。このパターンで恋愛小説を考えると・・・・

「彼には好きな女性がいたけど彼女は学校でミスに選ばれる程の美人だった。しかも彼女 には既にボーイフレンドがいた。彼は今まで女性とつきあった事がなかったので、それを妹に相談する。妹は親友の女性に相談し、そこからその3人の彼女獲得 作戦が開始する。あの手この手の作戦で好きな女性にアタックする彼ら3人。そしてとうとう3人の作戦で彼女とボーイフレンドは喧嘩するはめになり、同時に 彼は彼女と初めてのデートをする。でもその時に彼は自分が本当に好きなのは妹の親友だった事がわかる。急いでデートを取りやめる彼。自分のプライドが傷つ き、彼を追ってくる彼女。そこに彼女のボーフレンドも加わりてんやわんやの大騒動。しかし結果的には全て丸く収まりハッピーエンド」

って・・・・・・最悪(笑)、これじゃどこにでもある学園物ラブコメディではないか!

今 はどうなっているのだろうか・・・・韓国ドラマは人気あると思うけど、結構この身分とか問題を乗り越えてのパターンが多いような気がする。やはり、古今東 西でも恋愛が面白いのは、その抱えている問題の量と内容なのかもしれない。現実には人は何事もなく熱烈な恋愛を望むのにね。

でもこの恋愛小説を考え作る話題はこれからも続けるつもり。

上記の恋愛論もどきはAmehareの勝手な想像で根拠はありません。(笑)

0 件のコメント: