2005/01/22

言葉でビジネスチャンスを掴む

宣伝会議」という月刊雑誌がある。販促営業を中心に扱っている雑誌で、僕にとっては職種が違うが、これが読むと結構面白い。一年くらい前の「宣伝会議」の特集が「言葉がブランドをつくる 磨け!企業の表現力」(2004年4月号)で、たまたま図書館で見つけ、気になる特集だったこともあり、借りて読んでみた。

その中で「言葉でビジネスチャンスを掴む」という短い記事があった。なかなか示唆に富む記事であったので、紹介と共に簡単に内容を記す。

「もしある商品を商品名以外でインターネット検索するとしたらどんな言葉がふさわしいかを考えたことがあるだろうか。実は企業側が打ち出すキーワードと、ユーザーが思考するキーワードにはズレがある。」(宣伝会議 2004年4月号より引用)

記事によると、企業側はピンポイントで自社の商品名やブランド名を出したいのに対し、ユーザー側はもっと漠然としたイメージで探すのが多いそうだ。しかも、ユーザー側は思いつくまま「ひらがな」、企業側はローマ字遣いなど、正しく出すことを希望する。

また、企業側は商品をユーザに検索してもらう時、周辺キーワードとして使う言葉が、ユーザーが実際に使う言葉とも違う場合が多いとのこと。原因は、企業側が商品イメージに直接繋がる周辺キーワードに対し、ユーザー側は状況に応じて周辺キーワードを使う事から、違いがでてしまうらしい。

確かに企業側は商品を売り出すときに、その状況も同時に考えたうえで、商品の説明をしなくてはならないと思う。その状況を現す言葉が、ユーザーの周辺キーワードと合っていれば、良いと言うことになるのかもしれない。

また記事では、「商品を買いたい人にリサーチさせるキーワード」と「より多くの人の目に触れさせるキーワード」とは違うと言っている。

ここまでの記事の内容をまとめると、周辺キーワードを何を使うかで、購入意欲があるユーザーが来るかが決まるということだろう。では実際にどういうキーワードを商品説明の文章に使えばいいかと言うことになる。

でもそれは、企業側がどれほどユーザーマインドを理解するか、つまりはユーザーがどういう気持ちでその商品を探しているかの気持ちを推し量れるか、の手腕にかかっていると言うことになるのかもしれない。

でも記事では、言葉選びの参考になるサイトを紹介している。この検索サイトは1ヶ月前にネット上で、検索キーワードとして人が何を使ったのか件数でわかる。例えば僕は「香水」で調べてみた。その結果は、当然に一番は「香水」の13万6千。周辺キーワードを含む2語での検索では、「香水 ランキング」で8543件となった。このサイトを使えって、商品イメージを考えるのも面白いかもしれない。

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