2005/01/04

スマトラ沖地震 インド洋大津波関連MEMO

スマトラ沖地震 インド洋大津波関連のMEMOです。特にブログとして僕の意見はありません。

「死者・不明者十数万、被災者100万人という数字は人を圧倒して、その人命への想像力や他人の苦しみに共感する力すらマヒさせてしまう▲亡くなったひとりひとりにかけがえのない人生、愛、そして夢があったことを思えば、その万分の一も伝えられぬ言葉の無力ももどかしい。」(毎日新聞 余録から)

人は数の大きさに鈍感になってしまうのだろうか。余録の思いは僕の思いに近い。新潟県中越地震での被災者の苦しみは実感できた。そこには1人1人の顔があったし、失われた生活も想像できた。
しかしそれに較べ、インド洋大津波の場合は単なるデータとして数を受け取っている自分がいる。

以下に掲載しているのは、忘備禄としての新聞記事の抜粋です。記事の抜き取り掲載以外は何もありません。

「米地質調査所によると、M8.9の地震はスマトラ島西方で26日午前8時(日本時間午前10時)ごろ観測。震源の深さは約10キロ。その後も同島北方のインド洋アンダマン諸島などを震源とするM5?7級の地震が続発した。M8.9は1900年以降で5番目の強さ。最大は60年チリ地震のM9.5。」(産経新聞から)

後に米地質調査所はM9.0に訂正した。M9・0は一九〇〇年以来発生した世界の大地震の中でも四番目の強さ。しかし、問題は強さが何番かではなく、犠牲者と被災者の人の多さだろう。何故こんなにも多くの方が犠牲になられたのかを考える必要が、残された者達の1つの使命かもしれない。

ちなみに、「津波による死者が一万人を超えたのは世界の観測史上、三十メートル以上の大津波が日本の三陸海岸を襲い、約二万二千人の被害が出た一八九六(明治二十九)年の「明治三陸地震」以来。」(産気新聞から)

「28日付香港各紙によると、スマトラ沖地震で、日本でも人気になった映画「HERO(英雄)」などで知られる中国出身の映画俳優、李連傑(ジェット・リー)さんが足に軽傷を負った。」(産経新聞から)

有名人の場合、名前と顔が見える事により気持ちが入る。リーさんは危なかった。それと同時に、リーさんを通じて、津波の恐ろしさが伝わってくる。しかし、こういう事で感じるのは僕の感性の鈍さなのだろうか。

ロイター通信によると、米地質調査所は28日、スマトラ沖地震により海底プレートが最大で約30メートルずれ、スマトラ島近くの小さな島が移動したとの観測結果を明らかにした。

「ブッシュ米大統領は29日、スマトラ沖地震の大津波について初めてコメントし「自分の理解を超える損害だ。われわれはこの破壊を乗り越えていく」と述べ、被災国と連帯して救援・復興活動を進める決意を強調。日米、インド、オーストラリアの4カ国で救援・復興活動を調整する「コア(中核)グループ」を立ち上げる考えを表明、国際社会に参加、協力を呼び掛けた。」(産経新聞から)

米国だけでなく、多くの国々が支援と援助を行う旨の宣言があった。イギリス、ドイツなどの欧州諸国。中国、韓国のアジア諸国。政治を持ち込まないで支援と援助を行って欲しいと願う。ブッシュ米国大統領はインドネシア等のイスラム諸国での被害拡大に懸念を持っているとの報道もあった。

2005年の新年では各国が津波犠牲者に対し黙祷を捧げた。

「世界保健機関(WHO)のナバロ事務局長代表(危機対応担当)は1日、スマトラ沖地震による津波の被災地スリランカ、インドなどで「下痢など感染症例の報告が増えている」と述べ、感染症の進行が始まっていることを明らかにした。」(産気新聞から)

邦人犠牲者21人、行方不明11人

「ゾウが津波を事前察知、観光客の命救う?。スマトラ沖地震の津波が起きた昨年12月26日、被災地になったタイ南部の海岸にいた観光用のゾウが、津波の来襲する前に近くの丘に向け“疾走”、背中に乗せていた外国人観光客約10人の命を救っていたことが2日、分かった。」(産経新聞から)

当時その観光地には3800人の観光客がいたが、ゾウで助かった人の他は全員津波にのみ込まれたとのこと。ゾウが事前に危機を察知したのかは僕にはわからないが、この10名はこの体験を語り続けることだろう。

「村が次々と一瞬で消滅 アンダマン・ニコバル両諸島。
左手を骨折し、胸にも痛々しい傷が残る少年、シブクマル君(15)は、ニコバル諸島にあるカールニコバル島の海岸から約30メートル離れた自宅でちょうど目覚めたころ、津波に襲われた。遠くで強い風の吹くような音が聞こえ、高さ約6メートルはある巨大な波に押し流された。家の屋根などにぶつかって負傷。一緒にいた両親の行方は分からない。

 シブクマル君が入院する政府系病院には、流されて体中に傷を負ったり、下痢やマラリアを発症したりした乳児十数人も入院している。

 高熱と下痢に苦しむ1歳6カ月の男児をあやしていた母親、マハラクスミさん(25)は、アンダマン諸島南端の小アンダマン島で地震を感じた。誰かが「水が襲ってくる」と叫ぶ声を聞き、片手で男児を抱き、ほかの子供2人の手をつないで逃げた。

 カールニコバル島のカマルモーセス君(12)は海岸から約1キロ離れた自宅から逃げる途中、高さ約10メートルの津波に襲われた。津波が引くと同時に地面にたたきつけられ、左足を骨折した。恐怖を忘れられないのか不安そうにベッドに身を横たえていた。」(産経新聞より)

「スマトラ沖地震の津波による行方不明者を探す肉親らに、英政府をかたった偽の「死亡確認」通知の電子メールが相次ぎ送付され、ロンドン警視庁は1日、悪質ないたずらとして捜査を始めた。」(産経新聞から)

新潟県中越地震でも「おれおれ詐欺」があったが、日本だけではないようだ。何を目的にこのような事をするのか理解に苦しむ。

「会議はインドネシアのハッサン外相が「国際社会の人道的結束」に基づき東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、米国、中国、韓国などによる首脳会議の開催を呼び掛けた。政府は当初、町村信孝外相の派遣を検討したが、インドネシア側から小泉首相サイドに強い出席要請があり、深刻な被害状況などを考慮し首相自ら出席することにした。

 日本はタイ、インドネシア、スリランカ、モルディブの4カ国に国際緊急援助隊を派遣済みで、タイを除く3カ国への無償資金協力などの支援を進めている。会合では各国への財政支援措置や感染症の拡大防止の協力態勢などが話し合われる。未整備のインド洋での津波発生に対する早期警報システムの構築も議題になる見込みだ。(共同)」(産経新聞から)

「死者総数は14万5000人に インド洋大津波

 ロイター通信の3日までの集計によると、大津波を伴ったスマトラ沖地震による死者は、インド洋の沿岸各国で計14万4887人となった。最大の被災国は、震源に近いアチェ州のあるインドネシアで、犠牲者の6割以上を占めている。

 各国別の死者数は、インドネシア9万4081人、スリランカ3万196人、インド1万5160人、タイ5104人、マレーシア74人、モルディブ74人、ミャンマー59人、バングラデシュ2人、東アフリカ(ケニア、ソマリアなど)137人。(共同)」(産経新聞から)

「昨年12月26六日のスマトラ沖地震の津波で多くの村が被災したインド領アンダマン諸島で、津波の当日に生まれ、多くの人々の助けで生き延びた男児に、両親が「ツナミ」と名付けた。ロイター通信が伝えた。父は「この名前は誰もがすぐに覚え、忘れないだろう」と話した。」(産経新聞から)

医者から示唆されたらしく、両親とも気に入ったと記事にあった。

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