2005/02/11

図書館からメールが届いた

▼図書館からメールが届いた。本の返却期限が過ぎているというのだ。そこには期限が過ぎた4冊の本が並んでいる。借りる期限は2週間。最初は2週間もあると思うけど、きてしまうと結構短い。しかもその中の何冊かは未だに読んでいない。図書館に問い合わせると、既に予約が入っているとのこと。後に続く人がいるから早々に返却しなければと少し焦る。

▼本を読む時間があっても、落ち着いて読む気持ちになれない。でも読む気持ちだけは十分にある。言っていることが矛盾しているかもしれないが、実際にそんな感じに近い。

▼読む時間が減ったのは、ブログで記事を書いている時間が増えたのと無縁ではないように思う。誰かの言葉だったか忘れたけど、最近の出版分野における不況の一因として、誰もがみんな本を書く側になろうとして、読む側が少なくなったのだそうだ。今の僕の状況はそれに近い様な気がする。

▼でもやはり才能があり、内容のある本を書ける人は、どんどんと前に進んでいって欲しい。生涯一読者の僕としては、その方が嬉しいというものだ。

▼ランディさんが作家になってから5年が過ぎたとのこと。実はもっと作家生活が長いと思っていた。作家になる前となった後では生活の変化はかなりの物だったに違いない。ランディさん自身はちっとも変わらないと思うけど、回りが変わった、もしくは変わったように見えたと思う。

▼作家は自分の考えていることを、世の中に公表する手段を得たと言うことだ。逆に何よりも職業として品質が要求される事にもなる。それは自分のブログで何かを書くのとは次元が違うと思う。品質を求められるのは、それぞれの仕事でも同じだと思うが、作家は書く内容にそれを期待されている。

▼以前は、会社員と作家、教授、弁護士などの職業は並列に並べることがなかった。今でも多少その気配は残ってはいるが、それでも昔に較べると殆どないに等しい。いつから同じになったのだろう。誰でも地位とかクラスとかレベルとかの高低を言わなくなった。言われなくなったのは、そんなに昔のことではない様に思う。

▼それは良い面も悪い面もあるかもしれない。まずは所謂知識人と言われる人達の言葉をみんな信じなくなったと言うこと。彼らにしてみれば、言ったところで何も変わらない、もしくは言うべき言葉が見つからない。
その代わりに、これからの進むべき方向は、各人がそれぞれの立場で考えなくてはいけなくなった。

▼そうなると各人が状況に応じて、その場の最適主義で決断し行動する事になっていく。うまく動くこともあるかもしれないが、長い目で見れば失敗することも多い。

▼そういえば、ランディさんの記事の中で、システムは人じゃないから責任を追求できないとNGOの方が言っていたとの記事があった。今から思うと、それはシステムの問題じゃなく、システムをどの様に造ってきたのかの過程の問題のような気もしてくる。

▼でも社会システムに責任が持てないのに、市民1人1人の自己責任を求められる社会ってどこかやはり変な気がする。別に自己責任を回避するつもりはないけど、やっぱし変だと思う。

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