2005/05/02

ナンのようなシュー生地で、カレーの様にカスタードクリームをすくって食べる

シュークリームシュークリームが好きである。それも大が無限数個連なるくらいに好きである(かなり誇張気味)。勿論お気に入りのシュークリーム屋も何軒かアドレスに入っている。シュークリームはイタリア生まれのフランス育ちらしい。しかも産まれた時代は日本で言えば江戸初期だというから、かなりの古さである。

GWは読書しようと本ブログで宣言した。しかし、実質は計画倒れになりそうでもある。でも一応用事がないときは午前中から読んでいる。ただ、読書というのは、読む場所が僕には必要らしい。電車とかバスの中が一番読める。かといって読書のために山手線を何周も回るのは気が引ける。というかそこまでして読書に囚われたくもない。あれは、仕事に行くという過程だからこそ読めるのであって、それがないときに電車の中では、ただ眠るだけのような気もする。

今日は突然に本よりシュークリームだと閃いた。そう言えば、自他共に(勿論狭い世界での自他共に)、シュークリーム好きを認める僕であるが、一度も自分で作ったことがない。これはシュークリーム好きのこけんに関わると思ったのだ。それで早速に図書館で本を借りてきた。書籍の名前は「はじめてのお菓子」。「はじめての」とひらがなで書いているところが、いかにも「はじめて」らしく、凄く好感が持てた。しかも、注目するシュークリームの項目が親切丁寧に書かれている。

「これだ!」と思い、ひっしと抱きかかえ借りる。ついでに材料を確認する。お菓子の場合、間違いなく、卵と牛乳とバターが必要なことはわかっていたので、それは確認して図書館に来たので、「ふむふむ」と読む。
「バニラビーンズ・・・・」、これがない。と言うことで近くのスーパーに。しかし売っていない。「バニラビーンズって、シュークリームの中に入っている黒いつぶつぶだよな、あれがなくても問題ないだろう」と、早速素人の独断が顔を出す。まぁとにかく作るのだ。

悪戦苦闘の一時間、シュー生地が大変だった。手早く作り、直ぐに絞り袋にいれて、均等に絞り、並行して熱くしておいたオーブンに入れなければならない。時間との勝負でもある。意外にカスタードクリームは簡単だった。これは要するに化学の実験そのものだ。正確な分量計測と、均等な攪拌。焼は、合計で20分ちょっと。オーブンの中を見ると・・・・絞った量が多かったようで、家の近くのインドカレー屋で作るナンに似ている・・・・・・これほど巨大なシュー生地は見たことがない・・・・愕然とする。

しかし、カスタードクリームは凄く美味しくできた(自己満足)ので、焼き上がった巨大なシュー生地を、引きちぎりカスタードクリームに付けて食べる。なんか食べ方もインドカレーだ。
巨大なシュー生地は、強大さ故に、焼を強くした結果、焦げている・・・。でもこの「おこげ」が香ばしく、とても美味しい。おもわず夢中で食べる。気が付いたら、全て食べてしまった。それと同時に気が付いたのが、写真を撮り忘れたと言うこと。記事にしても誰も信じてくれないかも知れない。でも僕のお腹は、極めてナン的な巨大なシュー生地とカスタードクリームの存在を知っている。それで良しとしよう。

シュークリームの「シュー」とはキャベツの意味だという。できあがりがキャベツのようだというのだ。僕の場合、大きさまでもがキャベツだったので、間違いなく「シュー」であった。

男と女、辛いと甘い、ステーキにケーキ、等と古くさい対立を並べてみる。最後にステーキを載せた事に他意は大ありである。両方ともフランスだからだ。そういえば遙か昔に「男と女」というフランス映画もあったし、こういう対立構造がフランスには身近にあったのかも知れない、などと気楽に考えるが、彼らが僕の作った「シュー生地」を見たら、こんな2項対立は思い浮かばなかっただろうと妄想した。

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