2011/08/10

断片2

写真家は被写体を撮る際にカメラを取り出し、そのカメラに取り付けるレンズを定め、フィルムを選び、絞りシャッター速度などで露出を決める。そのどれもがどの様な写りになるか技術者たちが徹底的に試験を重ね製品化してきたものでもある。いわばそれら個々をとっても作為がそこに存在する。写真家はそれらを組み合わせて結果的にどの様に写り込まれるかは経験的に把握をしている。後工程として現像と焼き付けによっても写真の見栄えは変わる。
デジタル写真は好きではないと言うかたは案外に多いようだ。写真の本質はデジタルであろうがフィルムであろうが変わることはないと思えるが、彼らにとってはそうではないらしい。以前にどこかの雑誌でフィルムカメラで写真を撮る方々を称し教養主義者と言っていた写真家がいたが、その乱暴な物言いが案外適切ではないかと思うこともある。

0 件のコメント: