2012/08/15

「写真とは」とは?

最近僕の周りで、もしくは写真を扱う場所もしくは人々の間で「写真とは」を前面に出しているのが多くなった様に思える。例えば東京写真美術館で現在展覧している「写真の表現と技法」はまさしくこの問いを全面にだしているし、今月の美術手帖の特集は「写真2.0」で写真の次のバージョンについての考察でもあるし。無論いままでだって美術館もしくは写真家達はこの問いを発し続けてもいた、でもこれほど一つのうねりのような状況になっていることは無かったように思えるのだ。しかもこの日本で。大学で写真を教えることも無く、写真の理論研究もすくなく、それでいて実践では世界から評価される人が多い国で、このような状況になったのは僕的には少々信じられぬ感があるのだ。しかもそこには、どうせ一過性だよと冷めた思い以上に、一度は死んだと思われた写真史の中に確かに僕も居るような感覚があるのも確かなのだ。

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