「目立ったから狙われた」との堀江被告の言葉には声を出して笑えた。最近ではベスト10にはいる名言かも知れない。貴方が今の状況に陥ったのは、貴方が無能だからだ、とちゃちを入れたくなる。無論、無能とは能力がないということだ。
能力と呼ばれるものには幾つもの種類がある。そのうちどの能力がなかったのか、それを貴方が現在裁判で証明しようとしている、だから貴方には十分に理解できる話でしょう、と思ったりもする。検察の思惑が堀江被告の姿を、このイメージで定着させようと試みているのであれば、その思惑は僕には成功している。まさに茶番、そしてホリエモンはメインとなる道化師というわけだ。
自民党復党の話も聞いたときはジョークだと思った。前言を翻し続ける政治家に、安倍総理は答える。
「復党して美しい日本を創るために頑張って欲しい」 笑える
将来復党議員達が創る「美しい日本」の住民に僕は入ることが出来そうもない。そんなことを思う。まずは自民党に入党しなければならない。その上で安倍総理の言うとおりに行動しなければならない。郵政民営化には当然に賛成しなければならない。そうでなければ「美しい日本」の住民にはなれそうもない。
実を言えば、ホリエモン裁判もそうだけど、復党問題、さらに以前の郵政民営化問題についても、僕は殆どと言って良いほど興味がわかない。ただ状況とその中で語られる言葉が面白く、それでニュースを聞いている次第なので、真面目に考えているというわけでは決してない。だからその延長で「美しい日本」を創る提言をしたいと思ったりする。
「美しい日本」を簡単に創るにはどうしたらよいか。簡単である。「美しくない日本」を排除すればよい。「美しい」概念には他者を必要とする。だから他者が、これは美しくないと思える日本を言ってもらえばよい。そしてそれを優先的に排除すればよい。
外国人観光客をランダムに選考して、教育再生会議と同様に、日本美化会議の設立を提言する。排除には明確な理念とそれに基づく行動指針が必要となる。そこで、まずは総理に僭越ながら手引きとして書籍を何冊か紹介したい。優秀な総理のことだから、既に読まれているかもしれない。その時はご容赦願いたい。
- 毛沢東語録
かの国では、日本の様ないじめ問題は起こりえないことだろう。しかもその上で立派な愛国心教育がなされている。そしてその神髄に、今では流行らないが毛沢東語録があるのは間違いない。 - 我が闘争
美しい国を創る基本理念として衛生主義は避けては通れまい。まずは不衛生なものの排除から始まる。その神髄を知るにはこの本ほど適切なものはない。 - 平家物語
日本の文化とは「詫び寂び」の世界かも知れない。「詫び寂び」はおそらく無常感が背景にあるように思える。無常観と言えば、やはり日本文学でこれをおいて他にはあるまい。「奢れる者は久しからず」である。
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