「恋敵と思いこんだ女性空軍士官を襲撃しようとしたとして、誘拐未遂罪などで逮捕された米航空宇宙局(NASA)の女性宇宙飛行士、リサ・ノワク被告(43)が6日、第1級殺人未遂罪でも訴追された。NASAも同日、ノワク被告を停職30日間と宇宙飛行士の資格停止などの処分にするなど「現役宇宙飛行士による初めての犯罪」(フロリダ州のオーランド・センチネル紙)への衝撃が全米に走った。」(サンケイWEBより引用)つまりはどこにでもあるような男女の愛憎から来る諍いの話である。ニュースソースとなり得たのは、容疑者が女性宇宙飛行士であったこと、彼女が恋敵を叩きのめすために1500Kmもの距離を不眠不休で走り続けた、という二点につきる。
もともとアメリカには未だに宇宙飛行士に対する特別視(ヒーローとする見方)が存在するようであるが、男女間の問題に職業は関係ない。気になったのは古館氏の言動であった。つまり、リサ・ノワクの宇宙飛行時の姿と逮捕時の姿の写真を較べ、その容貌のあまりの変化に驚く発言を述べたのである。確かにテレビで映し出された双方の違いは誰も目で見ても明らかだった。
希望と期待に目を輝かせた宇宙飛行時の会見、そして訥々と語る逮捕時の姿。しかし双方の写真の選択をおこなったのはメディアであるのも間違いない。逮捕時は1500Kmもの距離を、おそらく不眠不休で走り続けたのである。しかも恋敵への憎しみを胸に抱きながら。憎しみを別としても、1500Kmを走破すること自体、肉体的な疲労は限界を超えていたに違いない。その時の様相は普段と違うのは、彼女だけでなく誰でも同じではないだろうか。
メディアはわざわざ彼女の姿で一番違う二枚の写真を手にいれた。それは視聴者が望む理解しやすい姿の違いでもある。つまりは悪意ある者の姿は外に現れる、という幻想を具体的に提示したのである。でもそれが真実だとしたとき、現代に起こる様々な詐欺行為は事前に判明することになる。人は外見だけで内心はわからない。こんな単純なことを、何故にわざわざ否定するようなことを古館氏は語るのであろうか。
この二枚の彼女の写真は古館氏の語りによるテロップで、ある意味固定化されてしまう。そして、恐ろしいことを考える人は外面にそれが現れると言うことの証拠となる。古館氏の発言は正直ゴミ発言である。でもゴミ発言は何故か即時消費されることなく伝播する。また無意味な発言が誕生した。今日のニュースステーションでそれを僕は目撃した。
まぁ、こういうゴミ発言を述べたとしても時間の無駄かも知れないが、メモとして残す。
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