今更こんな話をするのは遅れているとの意見が出るのは承知の記事(笑)
11月初旬にPC版GREEが正式にリニューアルする。すでに試験的に運用されているので、使われている方も多いに違いない。今回のリニューアルの主旨は一言で言えば、『リアルタイム性重視にリニューアル』と言うことらしい。
具体的には幾つか機能追加と逆に機能削減があるが、方向としては「日記」+「足跡」のコミュニケーションからTwitterのようなリアル(今、何を)への変更だと言える。この考えはWebの世界では新しくもない。すでに数年前からWebコミュニケーションの流れであると言われ続けてきた。
結果的に「日記」はサブ的な位置づけへと転落することになるし、その為PC版の日記が持っていた幾つかの機能もなくなる。競争が激しいWebビジネスのことを考えれば、GREEの今回のリニューアルは別面で見れば遅いのかもしれない。
ただ、それまでは携帯に資本投資を集中し、一定の成果を上げてきたことを考えれば、GREEとしてはこれも計画の通りなのだろう。
生き残りをかけて厳しい戦いをしている。その為に変化をし続けなければならない。またその変化が正しいかどうかは誰にもわからない。
さらに変化は必ず利用者の不満をかうことにもなる。誰もが喜ぶ変化などおそらくないと思うし、切り捨てられたと感じる方もいることだろう。そしてその感覚は常に正しいと僕も思う。そしてビジネス的にGREEは離反率も予測を立てているに違いない。
ただGREEが自信を持って行うリニューアル、それは1千万を超えるユーザー数を背景にしているが、PC版にリニューアルが本当に今回のような『リアルタイム性重視』で良いのか、それがビジネス的に正しいのか?
つまりは携帯で培われてきた文化がPCでも同様に適用するのか?
そう考えると、まだ直感の域をでないが、違うのではないのかと言う思いも確かにある。(携帯でしか使えなかった伝言板がPCでも使えるのは嬉しいが)
つまり、携帯とPCの双方がコミュニケーションするための道具としたとき、両者はそれぞれの文化で棲み分けが今よりもっと明確になっていくのではなかろうか。携帯とPCとで同じものを同じように使えるようにする方向は正しい。しかし携帯とPCでの利用する環境および動機などは違うのではないのか。その違いが『リアルタイム性重視』という一つの方向でまとまるとは思えないのである。
利用者は携帯でGREEを利用するけど、場合によりPCでも利用する、そして両者の使い分けはその時の動機によって分ける、と言った選択肢を狭める結果となりはしないかと危惧しているのだ。それらをTwitter的なショートメッセージ化する方向での統一は誤りではなかろうか。少なくともPCに関しては。
どういう結果になるのか僕には正直わからないし、それなりに成功するかもしれない。(とGREEの経営者たちは言うことだろう)
ただ今回のリニューアルで、日記を中心としての素晴らしい書き手がGREEから少なくなるとしたら、とても残念なことだと僕は思っている。
(Webサービスと言っても、結局は人で成り立っているのだろう?)
*蛇足*
携帯で日記を書く場合、携帯に読みやすいように言葉を使い改行も行われる。PCの場合も同様だ。僕は殆どPCで文章を書いているので、おそらく携帯の人にとっては読みづらいことだろう。逆にPCからすれば携帯で書かれた文章は読みづらい。でもそういうのはそれほど大きな問題でもない。読まれる文章は結果的に何で書かれようとも読まれる。
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