この写真は僕の写真ではないが、僕に新たな東京タワーの視点を与えてくれた写真である。この写真の現場が何処か知りたくて、夜、東京タワーに行ったことがある。そこは思った以上に普通の場所だった。そして僕は同じ場所で、出来るだけこの作品とは違う様に何枚か写真を撮った。
しかしこの写真の東京タワーには、僕の懐古的なイメージは微塵もない。むき出しになり交差する鉄筋、オレンジ色の光の陰影、それらから受ける印象はあくまで現代的なものだ。そこにあるのは力の誇示と権力、と言えば大袈裟だろうか。
僕の写真でない一枚をここに掲載したのは、オリジナルへの敬意に他ならない。それはありふれた場所からの視点であったが、その場所への到達は僕には出来なかった。この一枚は視点を変更することにより、東京タワーの現実的な姿を新たに見せてくれた。そういう意味でも印象的な一枚になった。
今後は僕の写真だけでなくFlickrで気に入った写真も掲載するようにしたい。それを見る僕の印象を綴ることも、自分の写真(視点)から脱却する点で面白いと思う。
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