2012/04/07

友と話す

藤沢に住んでいる友人と久しぶりに話した。彼は最近iPhoneを購入しその扱い方に苦慮していた。それでわからぬことがあると僕を頼り何回か質問してきた。今回は電話だけではどうしようもなく実際にあって対応したというわけだ。だからといってiPhoneだけのことを話しているわけではない。それ以上にバイクの話が多かった。聞くところによると最近BMWバイクの価格が下落しているらしい。一時は高嶺の花だったKシリーズは特にその傾向が著しいらしく、彼はiPhoneでネットオークションのサイトを開き現在の価格を教えてくれた。確かに信じられないほど下落している。十数年前のバイクであるがBMWのエンジンであれば問題はない。これは狙い目じゃないかとお互いが頷くが、かといって二人とも買う気持ちを持ったというわけでもない。バイクというのは趣味の世界だからそれだけではダメなのだ。そのバイクに乗りたいと熱烈な強い気持ちがないと難しい。だからライダーは今まで乗ってきたバイクを事細かく覚えているものだ。あのバイク、このバイク。そして今のバイクと僕も思い出す。それは停まっている姿では勿論ない。どこか旅先の風景と結びついて走っている姿なのだ。バイクに乗りたいという気持ちと、何処か遠くに行きたいという気持ちは僕にとって同じなのである。もっと遠くへという気持ち。彼と話をすると以前にあれほど強く持っていたその気持ちが疼くのがわかる。ふと外を見ると何と気持ちの良いバイク日和のことだろう。午前中は僕は近くの公園の桜の写真を無我夢中で撮っていた。その気持ちがまだ収まり欠けてもいない春の午後のことである。空を見て風を感じながら桜の下を走るのを想像した。

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