2005/05/16
モータサイクルに乗り豪雨に遭う
少々寒いが慣らしを兼ねてモータサイクルで第三京浜(世田谷・横浜間)を走る。第三京浜は直線が多く、制限速度80kmを守る車など皆無に等しい。久しぶりの自動車専用道路でもあるので、速度を出すのが少し怖い。左端車線を制限速度内で走行する。
第三京浜の終点料金所を抜けてすぐに休憩施設があり、そこには多くのモータサイクルが集まる。その姿を長椅子に座り珈琲を飲みながら見るのが楽しい。初めて見るモータサイクルがあった。水冷6気筒と思われる巨大なエンジン。エルキュワーレと呼ばれるホンダのモータサイクルがあったが、その改造版の様な姿に目が奪われる。それにしてもBMWのモータサイクルがやけに多い。
モータサイクルを眺めていたら、いきなり目の前に稲光が走った。ゴロゴロという音。空を見上げると黒い雲が低く流れている。「やばいかも」と雨を想像する。また稲光。一本のギザギザの光線が瞬間に現れ消える。
「自宅に戻った方が良さそうだ。途中で雨に遭うかも知れないが、とにかくここを出よう」
そう思い、再びエンジンを回す。
帰りの第三京浜に入る直前に、ぽつりぽつりと雨が降ってきた。「おっくるな」と思ったとき、突然にスコールとなる。それはバケツに満杯になった水を上からかけられたような感じに近かった。ヘルメット越しの視界が効かない。道の端は小さな濁流となって流れている。雨具の準備はしてこなかった。ただ風を防ぐためにマウンテンパーカを着てきたのが、数少ない正解だった。しかし、ズボンを含めなにもかもがあっというまに濡れる。それはいきなり服を着たまま川に落とされる感じに近かった。
モータサイクルに乗っていると、突然の雨は当たり前のことだし、さらにひどい豪雨にもあったこともある。だから、それもまた楽しいと思う。雨に濡れながら走るというのが、楽しいと言うのは、かなりの開き直りがあるのだが、濡れるのが嫌であればモータサイクルには乗れないとも思う。
雨が降って怖いのは、何より車道の中央にあるマンホールの蓋である。あれは濡れると滑る。しかも、丁度モータサイクルの通り道にあるから不思議だ。コーナリングの途中で濡れたマンホールの蓋に乗ると転倒するリスクはかなり高い。
さらにトラックの水しぶき、速度を控えめにする事による後続車ドライバーのいらつき、等々と危険は色々とある。
だから、第三京浜にそのまま入らずに、雨宿りをする場所を探した。丁度良い場所があったのでモータサイクルを止め、雨が弱まるのを待つ。激しい雨だ。上空を眺めれば、西の方は雲が切れて青空が見える。激しい雨は長くは続かない。それは時間にすれば大抵は短い。だから僕も雨が弱まるのを期待して待つことが出来る。そうこうしているうちに、雨が弱まり太陽が顔をだす。
着ていたマウンテンパーカを見れば細かい埃が沢山付いていた。あの激しい雨は、空中に漂う塵を洗い流してくれたのかも知れない。太陽が雲間から日差しを差し込んでいるが、雨はやまない。でも雨は日を浴びてキラキラとしてとても綺麗だ。虹を期待したが、それは見ることが出来なかった。
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