2012/03/12

アジアの汗

寺尾紗穂さんの曲で「アジアの汗」という曲がある。歌詞がコントロールされているものとされていないものの二つのヴァージョンがあり、されていないものは当然に放送禁止歌となっている。その歌詞が面白い。内容は日本のビル建築現場では様々なアジアの人たちが働きに来ている。その工事現場監督は技術と経験をたよりに今まで頑張ってきたおじさんで、彼も他のアジアの人たちと同様日雇いだ。おじさんはいくつも言葉を話せる。現場で様々なアジアの国の人たちを監督する必要があるからだ。でもおじさんは英語は話せない。話す必要もないし、働きに来ているアジアの人たちも英語は話せないからだ。この曲はおじさんが怪我をして働けなくなったところまで続く。そしてこの国のビルはアジアの汗で出来ていると伝える。グローバルという一見美しい経済用語は既にこの国の様々な現場の実態でもある。一年前の大震災でも多くの外国人労働者が被災されたのを思い出す。

 

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