2012/03/24

写真とは観る者にとっての驚きである

写真とは観る者にとっての驚きである。写真には撮る人(撮影者)、撮られる対象(対象物)そしてその写真を観る者(観者)の三者が登場する。場合によって三者のうち真っ先に排除されるのは観者となる。例えば撮った写真を現像することなくフィルムのまま放置する場合とか。でも観者なくして写真の意味は半減するだろう。少なくとも現像されていないものは写真以前の何かでしかない。写真とは観るものであり、観てもらうものなのだ。観者の存在が写真にとって大きな存在にも関わらず観者の言葉は意外に少ない。写真は撮影者である「写真家」の言葉が最も重き扱いを受けているようだ。でもそれでは片手落ちというものだろう。だからあえて言うのだ。写真とは観る者にとっての驚きであると。でもこの「驚き」という感覚がどういうものなのか伝えるのはとても難しいと僕は思う。

0 件のコメント: