『「ハリー・ポッター」「世界の中心で、愛をさけぶ」などのヒットに今年恵まれた出版界だが、町の小さな書店にはすきま風が吹く。民間信用調査会社・東京商工リサーチのまとめでは、書店の年間倒産件数は00年以降、30件台後半から40件台の高水準が続く。今年は11月までで29件だが、負債総額は87億円とすでに03年を上回る。大型店やインターネット上のオンライン書店の増加などが背景にあるとみられる。 』
(朝日新聞から抜粋)
街の書店の経営が厳しいことは、身近の書店が閉店した事により感じていた。
その書店は僕が子供の頃から既に営業していて、本当にお世話になった。当時は店員も小さい店の割には多く10名近くいたのではないだろうか。
恥ずかしい話をすれば、その店で僕は白土三平の「カムイ外伝」全巻総てを立ち読みで読んだ。その当時は立ち読みを行っている人は殆どいなくて、するのは殆ど子供だった。漫画類は店のカウンター近くに陳列していたので、その店で立ち読みをするにはちょっとした勇気が必要だった。ただ僕は店の方と顔見知りと言うこともあってか、立ち読みをしても何も言われることがなかった。
側に大学があり、大学の教科書も当時はその書店で売っていたようにも思える。店は常に学生達で混み合い、とても活気に満ちていた。
それが一時閉店し、しばらくたってから新店舗として再開したが、書店としての勢いが感じられず、常に閑散としていた。再開してからの店はその店が閉じたのは去年のことだ。
話は変わるが、今回の調査でよくわからないことが何点かあった。MEMOとして下記に示す。
倒産件数の増加理由は、ネット書店、コンビニによる雑誌売上げ減少、漫画喫茶とブックオフなどの新古書店の台頭をあげている。また今年は出版界はヒット商品に恵まれたとも書いてある。
雑誌と書籍の総販売冊数の傾向はどうなのだろうか。ネット販売の売上げ傾向とコンビニ冊子売上げ傾向と書店の売上げ減少との相関関係は本当に証明されているのであろうか。
漫画喫茶の登場から書店での漫画売上げは傾向は現象方向なのであろうか。
また新古書店の売上げ傾向と通常書店の関係はどうであろうか。
今回の調査は単に倒産件数を上げているだけで、他は担当者の感想に過ぎないように思える。因果関係が本調査で明らかになっているとはとても思えない。
僕にとっては街の書店が消えていく事の調査は、他の小売店への提言、人が購買に向かう意識について、等の検討データになり得ると思える。
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