2005/03/01

レオが戻らない

以前にこのブログでも書いたと思うけど、ウチには猫が2匹同居している。しかし、現在その内の一匹が行方不明となっている。ふらりと表に出てそのまま戻ってこない。既に5日間もたっている。その間に雪も降ったし、寒い日も続いている。かなり気になっている。

行方不明になっているのは「レオ」。名前はいかにも格好いいが、実際は変な猫だ。何処が変だと言えば、以前のブログ記事にも書いておいたが、とにかく変なのだ。

およそ猫らしくない。少なくとも「猫」という名前で指し示される生き物ではないと、レオを見る度に思う。
これは飼い主が自分の愛猫を特別に思うあまりに勘違いしている、と思われる方もいるとは思う。確かにそういう気持ちはあるが、家に客が来て、その時たまたま傍にいたレオをみて言う言葉が、「猫・・・ですよね・・・」と確認をとることが度々ある事を思うと、あながち「親ばか」の発想とも言えないような気もする。

レオには放浪癖があり、必ず1日に1回は表に出ていた。しかも近所に飼われていた美人と誉れ高い雌猫が彼女だから、どういうわけかもてるらしい。
毎日その美人猫はレオを呼びに来る。そして家の塀に座り、レオが出てくるまで泣き続ける。
レオもその声を聞いたら表に行きたくなるらしく、窓の傍で「わ?ん」となく。それから2匹連れだって奧へと消えていく。それから、深夜、もしくは明け方になって戻ってくる。

寒かろうが雪が降ろうが、はたまた雨が降っていようがお構いなしに、そういう日課が続いていた。

5日前も彼女がレオを誘いにやってきて、そのまま出たっきり戻ってこない。おかしな事にレオが戻っていなければ、その美人猫も呼びには来ないようだ。
だから、最初は彼女と仲良く過ごしているんだろうと思っていた。そのうち雪が降って寒い日が続いた。

以前にも雪が降ったとき、表に出てそのまま翌日まで戻らなかったときがあった。
ついでに言えば、雪だからと外には出さないように心配るが、レオは隙をみて表に遊びに行ってしまう。だから、雪で寒いと言っても、そんなに強くは気になることはなかった。
でも5日間も戻らないとなれば話は違う。

以前にもこういう事はあった。たしか夏だったと思う。その時は4日間ほどして、ドロドロになって戻ってきた。
ドロドロとは文字通り体中が汚れていると言うことだ。家に入ってレオは、まず少しおびえた感じで僕をみる。それは「怒っているかなぁ」と相手の様子をうかがう感じに見えて、思わず笑ってしまう。
笑う様でレオは安心したのか、食事を出せとうるさく鳴きまとわりつく。仕方がないので猫缶を一つあけると、まるで今まで何も食べていなかったかのように、貪り尽くす。その所作をみて、こちらは再び安心してしまう。

昨日、レオの彼女が塀を歩いているのを見かけた。いつもであれば家の前に止まり、レオを呼びだすのに、今回はそう言うそぶりも見せずに、そのまま通り過ぎていく。
レオは彼女と一緒じゃなかったのか。そうわかると何かしらどす黒い不安がもたげてくる。
実を言えば一抹の予感が自分の中にあるのも事実なのだ。それはもしかしてこのままレオは戻ってこないのでないかと言うことだ。

勿論そうなって欲しくはない。でもいくら飼われていると言っても、レオにはレオの命があり、それは人間の僕には計り知れない事でもあるのだ。
共に頑張って生きている。レオが自分の生を僕の所以外に求めたとしても、それはそれで致し方ない部分もある。ただ、戻ってきて欲しいと願う気持ちは強く僕にはある。
そうなのだ、そういう気持ちの間で僕は揺れている。

追記(2005/3/2)
そう言えば以前に、レオが家を出る夢を見たことがあった。まさか、正夢?

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