2005/01/13

恥ずかしがりやの小さな妖精「ノワノワ」

20050113fc63b1c6.jpg新しいキャラクターはそれを創造した企業にとって知的財産として利益につながる。例えば、文具類、アミューズメントの景品、雑貨、食器、絵本等々と応用範囲は広い。

一度ディズニーキャラクターの契約書を見たことがある。それは契約書と言うより一冊の本だった。任天堂のポケットモンスターの契約書も厚かったが、やはりディズニーには量で負けていた。勿論、利益が出るとしても、それは人気キャラクターになったらの話で、新しいキャラクターとなればそうはいかない。そこには新人タレントと同じ内容のマーケティング技術が必要になる。

しかし、このキャラクター「ノワノワ」は個人的にはヒットしそうな気がしている。まずバックストーリーがなかなか良い。

「はずかしがり屋の小さな妖精ノワノワは、日本から来たやさしい画家のおじいさんがだいすき。でもおじいさんはある日お空のお星さまになってしまいました。ノワノワはいっぱい泣きました。そしておじいさんに教えてもらった「ともだち」を探しにフランスから日本へと旅立つのでした。」

「ノワノワ」はフランスの妖精となっている。実際に企画したのはバンダイグループのメガハウス。少し悲しげで、寂しげな雰囲気が逆に新鮮かもしれない。2004年8月に東京と大阪などの玩具店5店舗で試験販売したところ、全く告知していないにもかかわらず、かなり売れたらしい。そのため2004年11月に「ぬいぐるみ付き絵本」「キーチェーン」等のアイテムを販売するに至った。朝日新聞に紹介されたこともあり、問い合わせが殺到し、これもかなり売れたとのこと。新人キャラクターとしてはまずまずの出発だったと思う。

「販促会議」(2005年2月号)によれば、ターゲットは20代女性。中でも母性本能に目覚め始める20代後半の女性をコアターゲットにしていたらしいが、実際はそれだけに止まらず、未就学児童から小学校低学年までの子供達にも人気がでたそうだ。また中高年女性からの問い合わせも意外に多いとの事だった。

日本でノワノワが多くの友達に出会い、今後の成長を楽しみにしている。

ノワノワの公式サイトはここです。

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