新潟県長岡市で土砂崩れに巻き込まれた皆川貴子さん(39)ら母子3人。丸一昼夜にわたった救出劇は28日午後、長女の真優ちゃん(3)の死亡確認という 結末に。活動を終えた東京消防庁の隊員は「無念」と唇をかみつつ、前日に救出された長男、優太ちゃん(2)に「お母さん、お姉さんの分まで強く生きて」と 訴えた。(NIKKEI-NETより)多分日本中で固唾を呑んで見守っていた親子3人の救出作業は、真優ちゃんの死亡確認の悲しい結末を迎えた。多分、見守ってきた多くの人の優太君への気持ちは、東京消防庁の隊員の思いと同じだと思う。
「消防庁の隊員の皆様は本当にご苦労さまでした。救助作業の1つ1つに、いのちを救いたい気持ちで溢れていました。まだ救助作業はあると思いますが、ご自身の安全も考えて作業に当たって頂けたらと思いました。」(amehare)
一時、隊員の疲労と度重なる地震による二次災害防止の為に、管理する側が救助活動を停止した時に、非難の電話が連続にあったそうだ。気持ちは理解で きるが、いのちがいのちを救っている、隊員のいのちも考えなくてはいけないと思う。でも、隊員の熱意で活動は予定していたよりかなり早く再開された。それ を聞くと、隊員の方々に頭が下がる思いだ。
避難された方の中にはエコノミークラス症候群で亡くなる方も出てきている。過大なストレスを与えられている事への対処は、早くと思いながらも、少し 時間がかかるかもしれない。ただ、エコノミー症候群への対応は、1時間程度毎に少し立ち上がって、軽い運動をするだけで改善できると聞いている。多分、そ んな事は百も承知の事かもしれない、それ以上にストレスで心身共に参っている状態で、それを望む事さえ酷な事なのかもしれない。
でも、一時は救われたいのちを失って欲しくない気持ちで、老婆心ながら、ずっと座り続けないでと思ってしまう。
イラクで人質になっている香田さんのリミットがこのBlog記入時に過ぎてしまった。状況はどうなっているのかが気になる。
香田さんの実家には、香田さんを非難したり、税金を使うべきではない等の匿名電話が頻繁にかかってきているそうだ。
人それぞれに意見があるのは構わない。でも、イラクに行った事さえ知らないご両親に、その様な匿名電話をかける人の気持ちが、僕はむごいと思う。
親の気持ちは子供のいのちを守る気持ちで一杯だと思うし、それにそれらの意見を香田さんの実家に言ったところで何になるのだろう。今は政府に任せ、静かに状況を見守るしか無いと思う。
もう一つ思う事は、香田さんが愚かな行動に出たとしても、愚かさは死には値しない、と言う事だ。僕は、国が国民のいのちを守るために、税金を使うのは当たり前の事だと思う。自業自得だから死んでも構わない、の気持ちが横行する社会は、何か殺伐とした印象を受ける。
まず香田さんを全力をあげて助けるべきだ、それこそ、優太君を助ける隊員の「これからは一握りの砂も石も車内に落とさない。絶対に助ける」と決意した気持ちをもって。
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