伝えられる解説や報道を総合すると、「とき325号」の車両は旧式で、いまのスピードアップされた軽量のものにくらべると五割も重い。しかしその古く重い車両が幸いし、地震の激しい揺れにも跳ねなかったそうだ。対向列車が来ていないことも幸運だったという。
(2004/10/26 産経新聞 産経抄から)
産経抄の新幹線の幸運をまとめると以下のようになる。
1.古い車両で重かった
2.対向車両が来ていなかった
3.車輪が「雪おとし」にはまりこんだ
その結果、新幹線の安全神話は結果的に守られた(死者がゼロいうことで)と産経抄では言っているけど、何か素直に聞けない話です。
ただ、上記の3つの幸運が1つでもなければ、大惨事になっていた可能性は高いわけで、本当に幸運だったと思います。
さらに見逃せないのは、人の思い上がりを厳しく戒めるような新幹線脱線だった。今月1日で開業40年、安全の実績が誇らしく語られたばかりの新幹線だというのに、もともと「直下型地震には無力」(専門家)だったといわれてはあぜんとするしかない
(2004/10/25 毎日新聞 余録から)
この手の話は、いつも何かあってから聞かされるのは何故でしょうね。でも考えてみれば、列車って全て直下型地震には無力なのでは、とも思いましたけど。
上越新幹線の「とき」が脱線したとの報には、一瞬耳を疑った。東海道新幹線が開業したのは新潟地震の起きた64年だが、それ以 来、脱線などという事態は聞いたことがない。後で、脱線したが転覆はしていないと分かったものの、列車内の恐怖はどれほどだったか。 (2004/10/24 朝日新聞 天声人語)
本当に列車内の乗客の恐怖を考えると・・・
10/26の天声人語では次の被災者の言葉を掲載していました。
「これから雪が激しく降る冬が来る。それを考えるとパニックになります」
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