2004/10/17
夢を見た
夢を見た。
夢の中で家で一緒に暮らしているネコのジュニアとレオが人間のように立って話していた。背筋をピンと伸ばして、威厳をもって。僕は実体もなく彼らの周りを漂い眺めている。
二人が立っている場所は窓際で、いつもなら「表に行きたいよ」とせがむ所だ。でも夢の中の二人はそんな雰囲気はみじんもない。
窓越しに外で は時折稲妻が走る、雨は降っていない、しかも夜空には煌々とした大きな満月。稲光の光で二人の顔の表情が見える。二人とも青年の顔つきをしている。そう大 人になる一歩手前の顔つき。しかも不安におびえる顔つきでなく、これから自分の道を歩こうと決意した表情に見える。
ジュニアが喋る。「お前これからどうするつもりだ?」
レオがそれに答える。「おれはこの家を出るつもりだ」
「そうか・・・」とジュニア、続けて「俺も考えているところなんだ」
そうか二人はどこかに行くつもりなのか・・・。僕は自分が大きな衝撃を受けていない事にも気がつかない。ただ観察者として漂っている。二人の背後でまた稲妻が光る。
そこで目が覚めた。起きて変な夢だったと苦笑する。レオとジュニアを見ると、いつものように布団のうえで、この世の幸せを一身に集めているかのように、昏々と丸くなり寝ている。
ミュー ジカル「Cats」の中で猫には本来猫らしい名前を持っていると言っていた。それは人間が付けた名前とは違う。夢の中で互いに名前を呼び合っていたような 気がするけど、それは聞き取れなかった。でも確かにジュニアとレオではない様だった。夢の中とはいえ、その名前が聞き取れなかったのが残念と言えば残念 だった。
(イラストは「First Moon」さんのを使わせて頂きました。)
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