2005/02/01

韓国の番号ポータビリティ販促状況からみた日本側の予測

20050201a6e8c384.gif「日本に先駆けること2年、番号ポータビリティの実施に踏み切った韓国では、3キャリアの競争が激化。商標を巡る訴訟や違法販売による営業停止命令にまで発展した。」(ITmediaから)

番号ポータビリティが既に始まっている韓国ではすごいことになっているようだ。競争が激化という以前に、キャリアの販促合戦は無法状態に陥っていると言ってもいいかもしれない。でも現在のシェアは番号ポータビリティ以前とさほど変わらないらしい。

多分日本においてはさらに烈しい販促合戦になる様に思う。現状の3社であれば、以前のマイラインほどの騒ぎにもならないと思う。でも番号ポータビリティの場合は、新たな携帯事業者が参入すると言うこと、マイラインより多くの人が関心を持っていること、等から熾烈さが増すのではないかと予想出来る。

従来のキャリア3社(ドコモ、KDDI、ボーダフォン)からしてみれば、番号ポータビリティをサービス中心による販促合戦にしたいと考えている様な気がする。それは、裏を返せば、これ以上の料金値引き合戦に対応したくない気持ちが強いと思うからだ。

でも新規参入業者からしてみれば、値引き合戦に持って行く事が主にならざるを得ない。そしてその流れに、従来のキャリア3社は巻き込まれていく様に思える。さらに新規事業者の1つである、孫正義氏のソフトバンクの販促手法に3社がついていけない事も予想出来る。

それはあたかもADSL販売合戦でヤフーBBの販促合戦に、他の事業者が負けた状況の予感に繋がる。

でも日本における携帯事情を考えてみれば、結局の所やはり新たなサービスと、それを実装した魅力ある携帯端末をだす事業者にシェアは流れるのではないだろうか。勿論、利用料金が安い事は嬉しいことだが、携帯市場を支えているのが20代から40代であれば、彼らを中心にしてキャリアが決まり、その人達を中心にした料金割引(家族割りとか)を利用することで、シェアが決まると思う。

つまり、携帯というパーソナルな物から、関係を重視した戦略がさらに必要な気がする。

ここで僕の勝手なポータビリティ以後から1年目の携帯キャリア各社のシェアを予想をだすと、やはり首位はドコモだと思うし、二位はKDDIの様な気がする。問題は3位以降の順位だ。ボーダフォンは危ない気がしている。ソフトバンクは善戦すると思う、もしかすると3位くらいのシェアを占めるかもしれない。

さて、僕のこの予想は当たるか?お楽しみは先の先までとっておこう。

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