「ドリームタイム」とはぜんぜん違うな〜。
でも、わたしのなかではつながってるんだよな。」
(田口ランディ「昨晩お会いしましょう」から引用)
▼「昨晩お会いしましょう」の内容は、ランディさんの言葉を借りると、「もう全編、セックス、セックス、セックスだ」と言うことらしい。そして「ドリームタイム」は「現実とも非現実とも言えない奇妙な物語」となる。ランディさんはこの2作が繋がっているという。
▼書き手が同じであれば、2つの小説が同根であるのは間違いない。でもランディさんは、そんなことを言っているわけではない様に思える。ただこの2作とも読んだことがない僕としては、何とも言いようがない。
▼これはやはりランディさんの小説を何か読まなくてはいけない。それで一昨日に近くの図書館で「ドリームタイム」を予約してきた。図書館員の方に、「発売前の本の予約は出来ますか?」と尋ねたところ 、「作者によりますねぇ」と語尾を間延びした調子で答えられた。無茶な質問だったのではと、少し緊張して質問した僕としては、この間延びした語尾に救われた。
▼「田口ランディさんの新刊です。」そう答えると、その図書館員の方は即座に、「ああ、だったら間違いなく購入するでしょう。」と答えてくれた。さすがに人気作家だ。そんな訳で、僕にとっての初ランディ小説は「ドリームタイム」に決まりそうだ。
▼実は「昨晩お会いしましょう」にも興味がある。それは勿論このランディさんのブログ記事を読んだからだが、「女が愛のないセックスでどれくらい傷つくかも書いてみたかった」部分を知りたいと思った。
▼人が人間関係の中で現実を構築するのであれば、セックスという男女の深いコミュニケーションではどんな現実を構築するのだろうか。しかも「女が愛のないセックス」で構築する現実は一体どんな姿をしているのだろう。そんなことをこの本で読んでみたいと思った。
▼丁度「ドリームタイム」も読めそうなので、続けてこの本も読み、ランディさんの言う繋がりを感じてみたい。
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