RSSリーダーを使っている方も多いと思う。僕も色々なリーダーを試したが、今では「RSSバー For Sleipnir」で落ち着いている。RSSバーはブラウザーの左側のエクスプローラーバーの部分にRSSリーダーで取得した内容が表示するのでとても便利だ。なおIE向けも用意されているので、IE利用者はそちらを使う事になる。
このRSSバーの初期状態では、既に色々なニュースが表示されるようになっている。それを全て消去し、自分のお気に入りのブログだけ取得するようにしている。その数はだいたい15個くらい。20個くらいは大丈夫とは思うが、それ以上であっても読むことは難しい。調べるときはRSS検索サイトか、グーグルを使えば良いと思っているから、逆にRSSバーに登録するブログは少なくても構わないと思っている。
グーグルのようなキーワードでの検索と、サイト単位でのRSSリーダーの2つを利用することでブログの利便性はかなり上がった様に思う。
この2つのツールを考えると、今後のサービスにおいて重要な意味を持っている様な気がしている。僕がここでいう「今後のサービス」とは「サーバー型放送」の事だ。
「サーバー型放送」は昨年夏頃に少し話題を呼んだ、放送業界が通信との融合を目指した回答の1つだと思う。番組を「メタデータ」として、家庭に設置しているハードディスクレコーダ(HDR)に一旦録画し、後から好きなときに再生するサービスなので、当然にハードディスクの容量が問題となる。
ハードディスクの容量は年々大容量低価格化しているが、サーバー型放送のためには最低でも5TB(テラバイト、約5000GB)くらいは必要な気がしている。その中に入る番組は放送局10社分の1週間全てとなる。聞くところによれば、その規模のハードディスクは2007年には1万円クラスで購入可能だそうだ。
その膨大な番組の中から、自分が観たい番組を探すために必要な機能が「検索」となる。「メタデータ」の中に埋め込まれたキーワードを検索することになるとは思うが、その検索機能の能力が「サーバー型放送」の魅力に影響を与えることになるのは間違いないように思う。検索結果はダイジェスト版による試聴が可能になればさらに利便性が増すだろう。
多分、グーグルのようなキーワードによる検索の他、RSSリーダーのようなツールも必要になるような気がしている。それは好きな特定の番組を集め再構成し、自分専用の番組表を作ってくれるような機能を持っていると嬉しい。
「サーバー型放送」は放送サービスとしては全く新しい姿であることは間違いない。しかもこのサービスは、通信と放送という、曖昧模糊とした線引きを、あわせて明確にする動きと同時に展開している。それは今まで「放送」「通信」と縦割りだったサービスを、「インフラ」「コンテンツ」等と水平分割する考えとなる。
実際に水平分割するためには、数多くの障壁が存在するだろう。今のところ考えが表明された段階なので、今後も現実に即して大きく展開が変わる可能性があるように思う。今後の動きに注目していきたい。
ただ、ネットと言い、放送と言い、現在は情報の氾濫と言いながら、その傾向は増加する一方だと思う。情報リテラシーが重要と言っても、それ以前に消化出来る情報量には限度がある。人間はこの中でどの様に変化していくのだろう。何が変わり、何が変わらないのだろう。実は新たなサービスより、そちらの方に興味を強く持ってしまう。 おおよその予想は、ネットでの状況を見れば、ある程度つくかもしれない。ただそれが広範囲になっていく事で、社会と暮らしに与える影響はまだ未知数のような気がする。
さらにこの問題でこれからも考えていきたい。
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